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バカ親の調教

そこの親バカ!よく聞きたまえ。
軽々しく、教育と言う言葉を使うなかれ!
使うならば、あなたが教育をきちんとしてから言ってほしい。
子どもを、いつまで経っても不完全な人間だと思うのを止めたまえ。
それは常に生成途上の人間存在に対して無礼である!
学校に自分の責任をなすり付けるのを、どうかやめてくれたまえ。
教職を志す人間として、どうかお願いである。


学校は教育をする場で、調教をする場ではないのだよ。
学力を上げるために管理と強制が必要だって?
馬鹿も休み休み言い給え。
あなたが言う学力とは、オトナにしたがう力のことだろう?
それは常に下がり続けているんじゃないか?
そうして自分に従わせたいだけなんだろう?
あなた方は、諸手をあげて、子どもを調教に送り出しているのだ。
さあ先生!愛すべき我が子を、もっといたぶって下さい!
野放しにせず、ちゃんと首輪をつけてください!
さすれば彼は必ず勉強するでしょう。
そして大人しく、引かれたレールの上を歩むでしょう。
そうしてくれれば、我が子は、お山の上の大学に入れるのですから!


ああああ、よく分かった。百歩譲って、学力だとしよう。
学力が何の足しになるんだ?
いい学校?いい学校なんてどこにあるんだ。
これから多くの学校が潰れようとしているってのに。
いい会社?いい会社、へぇ、あるかもしれないねぇ。
でも、その中で「いい社員」になれるのは、ほんの一握りさ。

大学の予備校化が叫ばれている?
おいおい、一体どこを見てそんなことを言っているんだい。
中学は高校の、高校は大学の予備校と化しているじゃないか!
もはや全身ミイラになっているのに、
頭だけに血を通わせたって、しょうがない!全く無意味だ!
日本の大学に、生徒も教授も萎えた空間に、学びなどないのだよ!


牙を抜かれた、聞き分けのよい羊たちの群れを見て満足するといい!
親バカ、いいや、バカ親のあなたがた!
あなた方が望んでいるのは、つまりそういう調教だ!
本来は、教育の精一杯の結実として、学力が付随するのだよ。
果実が実り、熟し、そして最後に種子だけが残るように。
あなた方は欲張りなものだ、タネだけを手に入れようとしている。
結果をよく見るがいい!
目の前にいるのは、今まさに殺されようとしているのに
逃げもせず、おびえもせず、戦いもしない!踊る子羊なのだよ。

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